何人かを見張りとして船に残し目的地を目指して空を飛ぶ一行
シャーロッテ 「うわあ!高い!」
メハナ 「大丈夫?怖くない?」
シャーロッテ 「うん!私は全然平気、楽しいよ!」
メハナ 「でしょ‼︎普段はこんな高い所から見下ろさないし風も気持ち良くて好きなんだ」
シャーロッテ 「でも何人かは楽しめてないみたいだけどね」
そう言って後ろを振り返るシャーロッテ
エトーレ 「こ…こんな……高い……」
チロ 「エトォォォ‼‼今までありがとう…俺、お前と出会えていい人生だった…」
海賊1 「お前ら!絶対下見るんじゃねぇぞ、絶対だからな!」
海賊2 「あ、ああ……うわあああああ!見ちまったよ!終わりだぁぁぁ‼」
メハナ 「あ、あはは。大変そうだね」
シャーロッテ 「みんなマストの上げ下げで慣れてるはずなんだけどなぁ…流石に高すぎるか」
苦笑いを浮かべるシャーロッテとメハナ
レオ 「砂だらけの国?」
マヒナ 「ああ、俺は小さい頃に行ったことがあるみたいなんだが覚えてなくてな
村長に教えてもらったんだが 大昔は俺たちの村と同じように草木も
生えてていたらしい。
だけど今はほとんど残っていないんだって聞いたよ」
レオ 「なら水や食べ物はどうしてるんだ」
マヒナ 「水は大きな湖から川が流れていて人々はその周りに生活をしているらしい。
他にもオア…スだったかな そう呼ばれる所にもあるそうだ。穀物なんかは川の周りで育ててるらしいんだが、
ある時期には水量が少なくなるって聞いたよ。
その時期がくるのはかなり不規則で1度来るとしばらく続くらしい。
でも決して足りなくなる事は無いんだ。理由までは知らないけどな。
他には動物もこの砂だらけの過酷な環境にも関わらず沢山いるそうだ
そういえば砂だらけの土地には水中生物の化石もあるらしい。大昔は海もあったのからかもな」
レオ 「へえ、面白そうな国だな」
マヒナ 「そうだな。だが俺とメハナは楽しむ前に良好な関係を続けるための挨拶に行かないといけない」
レオ 「そうか。大変だな」
マヒナ 「いや、俺は村のみんなを守り支えるのが好きなんだ。その為と思えばなんてことないさ」
そんな会話をしているとレオ達を乗せた鳥達は雄大な木々の雲から茫漠と広がる砂の海へと入っていく
メハナ 「だんだん植物が減ってきたね」
シャーロッテ 「そうだね!ほんとに砂だらけなんだ…」
メハナ 「あの遠くに方に見える三角形のやつなんだろう。家なのかな?」
シャーロッテ 「さあ?家だとしても不思議な形だね」
メハナ 「それにしてもこんな景色始めて見たよ」
シャーロッテ 「私も…」
吸い込まれそうなくらい遠い景色に見とれるシャーロッテとメハナ
エトーレ 「日差しが強い…暑くなってきた…」
チロ 「あ、ああ…暑い…高い…怖い…」
しばらく物珍しい景色を楽しんでいると
メハナ 「ねえシャーロッテ。なんか私達高度が低くなってない?」
シャーロッテ 「んー確かに下がってる気がするけどこの辺で降りるんじゃないの?」
メハナ 「おかしいな…他の国に訪問した時はもっと街が見えてから降りたはずなんだけど…」
マヒナ 「おい!メハナ!早く鳥達の高度を落とせ!」
メハナ 「は?何をそんなに焦って……ええ⁉なんで目を瞑って…
ってウソでしょ⁉―――」
「「「わああああああああああああああ‼‼」」」